SOUNDSCAPE OF ANXIETY 不安のサウンドスケープ(オンライン作品)
SOUNDSCAPE OF ANXIETY 不安のサウンドスケープ(オンライン作品)

2020年6月24日 

 

作品リンク

 

2020年に世界的に発生したパンデミックの中で、活動休止を余儀なくされたコンサートホールの「沈黙」を収集したオンライン作品。国内外より多くのコンサートホールが参加し、現在も随時更新されている(2020.9/17)。

 

 

 


坂本光太チューバリサイタルvol.2 「暴力/ ノイズ / グロボカール」 (New Shape series no.12)
坂本光太チューバリサイタルvol.2 「暴力/ ノイズ / グロボカール」 (New Shape series no.12)

2020年3月1日 @BuOY

出演: 坂本光太 , 馬場武蔵, 根本真澄, Alvaro Zegers, 佐野幹仁, 下島万乃, 水野翔子 

演出: 小野龍一

 

BuOY 公式サイト

 

□記録映像 第一部 第二部

 

Mercure des Artsの西村紗知さんによる評論

 

 テロ、移民、感染、差別……SNSのトレンドが高速で更新される現代において、「変わらない一日 = 日常」は可能だろうか?グロボカールの作品の演奏 / 翻訳を通して「同時代」を見つめ直す。

(フライヤーより)

 

 コンサートを演出するとき、もっとも意識的に考えるのは「当事者性」の問題だ。それは演奏会場において「なぜ演奏家/作曲家がその楽曲を選び」「なぜ聴衆は聴くのか」という大前提——演奏家/作曲家と聴衆の関係性——を疑うことに他ならない。 従来のコンサート・フレームの中で多くの場合圧殺される観客席の身体、その一つひとつにミクロな政治性が宿っていることは言うまでもない。ここでの演出の仕事は、「コンサート」や「リサイタル」といった形式によってすでに補強されている「鑑賞」という制度のパイプに風穴を開け、個々の政治性にアクセスし新たな感性回路alter-realityを開くことにある。今回の演出においてキーとなったのは<hospitality歓待>と<hostility敵対>という概念だった。これらは「未知の任意の誰か」を意味するラテン語hos-tisから分岐形成された。この歴史は、いまやコンサートにおいて当然のように行われる予定調和な歓待、即ち「おもてなし」の持つ一面性を示唆してくれた。最後に、本公演全体がBen Vautier(1935-)の≪Audience Piece No.1〜6≫(1964)の「変奏」によって構成されていることを明記したい。そこには様々な意味が含まれているが紙面の都合もあり、ここでは敢えて省く。(プログラムノートより)

 

 

坂本光太チューバリサイタルvol.2 「暴力/ ノイズ / グロボカール」
坂本光太チューバリサイタルvol.2 「暴力/ ノイズ / グロボカール」

小野龍一×東京コンサーツ 「New Shape展 落書きのルチア」 (New Shape series no.11)
小野龍一×東京コンサーツ 「New Shape展 落書きのルチア」 (New Shape series no.11)

2019年11月13日@トーキョーコンサーツ・ラボ

出演:  尾池亜美, 山澤慧,加藤文枝, 中川賢一,白井剛

演出: 小野龍一

 

□東京コンサーツ 公式サイト

 

 「わたしの名前はルチア。落書きから生まれた女です。この度結婚式を挙げることになりましたので、ここにご案内申し上げます。」

 

新作<LUCIA ON GRAFFITI 落書きのルチア> は、ガエターノ・ドニゼッティによる19世紀を代表するグランド・オペラ「ランメルモールのルチア」をベースに構築された現代音楽のコンサートになります。オペラかつてそれは現在イメージされるような、荘厳で崇高なものではなく、当時の王族たちによる贅沢な「遊び」であり、他者との対話( 社交) を前提とした多くの情報が行き交う流動的空間でした。その空間性に見出される、軽やかに錯綜した同時代的インターネット的な感性、および19世紀のグランド・オペラと現代音楽の出会いを通して、コンサートというメディアの変奏を試みます。 (フライヤーより)

 


invention-invented
invention-invented

2019年7月20日@東京藝術大学 

 

   村上龍と中上健二の両氏の対談の中で、文意を失念したけど「存在の耐えがたき軽さ」—「存在の耐えがたきサルサ」って言葉遊びをしていた。それが書く時にちょうどパッと出てきたので、プログラムノートのタイトルに一部変えて引用させてもらった。が、あながち的外れでもないと思う。

   今回演奏する拙作≪invention-invented≫は、J.S.Bachの≪Inventionen≫をベースに作られているわけだけれど、果たしてそれを書くこと、例えばBachという要素にどれだけの必然性があるのか...一応考えてはいるけれど、じゃあなぜそれを聴衆は聴くのか...。

   作曲家が音楽を書く根源にはまず「聴く」という行為への衝動があって、「なぜ書くのか」以前に「なぜ聴くのか」という問いが必要になる。後者の把捉—世界と作家自身の関係性(行為の前提)を認識する/されること—によって、初めて聴衆と作家が繋がることができる。後者が欠けていたら...ただのハリボテで、それは僕にとって「存在の耐えがたき軽さ」以外の何者でもない。だから「存在の耐えがたき J.S.Bach」。そして結局中身が空っぽなこの文章も「存在の耐えがたきプログラムノート」、そして...

(プログラムノート 「存在の耐えがたきBach 」より)

   


特殊音樂祭2019 (New Shape series no.10)
特殊音樂祭2019 (New Shape series no.10)

2019年7月13日@和光大学 学生ホール

出演: 坂田明氏, 巻上公一, 中川俊郎, 直江実樹, 照内央晴, 久保田晶子, 亀井庸州, 松本ちはや

企画: 山本和智 演出: 小野龍一

 

 インプロヴィゼーションは語り得ない。このことは大前提としてその文脈の中で度々確 認されてきた。しかし今回、(記述不可能な)「即興」によって「構成」(記述)される演奏会 というアンビバレンスな空間を創作することになり、やはり真っ先にそのアポリアにぶち当 たることになった。

本質的な困難に突き当たった際、否応なしによりラディカルな問題へ臨もうとするのは作家の宿命か、あるいはその生態ゆえなのか。本公演の演出において試みるのは、そうした不 可能性の裏返しとしての、あらゆる可能態に満ちた即興的空間―「ゼロの時間」―グラウンド・ゼロ(意味の<爆心地>)を記述することに他ならない。

「即興」をめぐる我々のトライアルを、是非その肌で感じていただきたい。

(プログラムノート「特殊音樂祭という『爆心地』」より) 

 

 


ONO RYUICHI en concierto
ONO RYUICHI en concierto

2019年7月9日@エクアドル中央大学 大学ホール

 


sinfonía-credo (New Shape series no.9)
sinfonía-credo (New Shape series no.9)

2019年7月7日@Casa de las Bandas, エクアドル

 

 


音のいろ、音のかたち〜現代音楽はスペクタクルの夢を見るか〜 (New Shape series no.8)
音のいろ、音のかたち〜現代音楽はスペクタクルの夢を見るか〜 (New Shape series no.8)

2019年3月29日@東京藝術大学 奏楽堂

企画: 多和田智大, 村上りの 演出: 小野龍一

 

東京藝術大学 公式サイト

 

 「現代音楽の演奏会」というひとつの文化/制度の中で、過去のそれ(=スペクタクル)を引用/召喚—上演すること。19世紀の作家 ヴィクトル・ユゴーは劇場を「視覚の場」と呼んでいるが、まさに現代音楽にとって過去のものとなった、スペクタクルという「亡霊」をいかに空間に現前させるか、というのが本公演の演出におけるひとつの課題となった。

 

(プログラムノートより)

 

 

 

音のいろ、音のかたち〜現代音楽はスペクタクルの夢を見るか〜
音のいろ、音のかたち〜現代音楽はスペクタクルの夢を見るか〜
音のいろ、音のかたち〜現代音楽はスペクタクルの夢を見るか〜
音のいろ、音のかたち〜現代音楽はスペクタクルの夢を見るか〜
音のいろ、音のかたち〜現代音楽はスペクタクルの夢を見るか〜
音のいろ、音のかたち〜現代音楽はスペクタクルの夢を見るか〜
音のいろ、音のかたち〜現代音楽はスペクタクルの夢を見るか〜
音のいろ、音のかたち〜現代音楽はスペクタクルの夢を見るか〜

静かな家 (New Shape series no.7)
静かな家 (New Shape series no.7)

2019年3月15-16日@仲町の家, 北千住

出演: 松本宏平

企画: 山下直弥 演出: 小野龍一

 

東京藝術大学GA 公式サイト

 

 ダイジェスト映像

 

 北千住の古民家を使用した鑑賞者主体の回遊型コンサー ト。鑑賞者の動きによって物語(音楽)が進行していくゲーム 性―「戯れ」的な身体性が基調となり、鑑賞者は家の探検を 経て虚構の世界へと滑り落ちていく。 最終日には音楽家の坂本龍一氏が来場。また、スクエアエ ニックスのゲームデザイナーである岩本翔 氏(ファイナルファ ンタジー15のサウンド・システム開発者)を招き、ゲームとの接 合点とコンサートの未来についてディスカッションを行った。

 

静かな家
静かな家

米田恵子(1912-1992)の作品と生涯について
米田恵子(1912-1992)の作品と生涯について

2018年12月21~24日@トーキョーアーツアンドスペース

企画: 樋口鉄平, 河野聡子 演出: 小野龍一

 

トーキョーアーツアンドスペース 公式サイト

米田恵子(1912-1992)の作品と生涯について
米田恵子(1912-1992)の作品と生涯について

Organon (New Shape series no.6)
Organon (New Shape series no.6)

2018年11月27日@東京藝術大学 奏楽堂

出演: 山司恵莉子, 阿部真理亜, 中村優希

演出: 小野龍一 映像: 植村真

 

 コンサート・ホールにおけるオルガンという楽器について考えること、それは総体的な空間について考えることに他ならない。なぜならそれは多くの場合、舞台の中央にどっしりと固定され、視覚的に空間全体を支配しているからだ。よってそれは、ある種のインスタレーション ( 空間芸術 ) だとも言えるだろう。

 本企画のオルガニスト、山司恵莉子が僕に提示した企画プランの中には「オルガンをひとつの舞台装置として」と書かれていた。ここには上に述べたような、オルガンを総体的な空間とする ( ある種演劇的な ) 視点を見ることができるが、その際に否応なく意識しなければならないのが「観客の身体」についてだ。アリストテレスは彼の著書『詩学』の中で、「認知」という観客席における鑑賞者の身体感覚から悲劇についての構造論を展開しているが、今回の演出においても、オルガンに加え従来のコンサートでは度外視されがちな「観客席」をひとつの中心として据え、オルガンという楽器 / 空間の可能性を提示する。

(当日パンフレットより)


sinfonía (New Shape series no.5)
sinfonía (New Shape series no.5)

2018年7月7日@Casa de las Bandas, エクアドル

音楽・演出: 小野龍一

 

参加プロジェクトの公式サイト

 

 エクアドルにおける滞在プロジェクトにて上演された市民参加型演奏会。音楽の包摂性―暴力性をテーマに上演された。「遊戯」という身体性をベースに構築されており、鑑賞者は空間内に設置されたインスタレーションで遊んでいる内に演奏会に参加する/させられる。

現地の社会学者同士によるラップ・バトルを経て、空間が知的な熱気に満たされていく。エクアドルの大手新聞「EL COMERCIO」に取り上げられ、滞在地域から名誉市民証を授与された。

sinfonía
sinfonía
sinfonía
sinfonía
sinfonía
sinfonía

オルガンと話してみたら〜新しい風をもとめて〜 (New Shape series no.4)
オルガンと話してみたら〜新しい風をもとめて〜 (New Shape series no.4)

2018年3月30日@東京藝術大学 奏楽堂

企画: 山下直弥, 陳穎琳幅谷真理 演出: 小野龍一

 

 東京藝術大学  公式サイト

 

 東京藝術大学奏楽堂にて「第12回奏楽堂企画学内公募最優秀企画」として上演された。「日本におけるオルガンを捉え返す」というステートメントをもとに、作曲家の新実徳英や権代敦彦、武久源三の各氏のオルガン曲を取り上げると同時に、インタビューを行い、16チャンネルの巨大なサウンド・インスタレーションとともにタイポグラフィとして上映した。また、奏楽堂のオルガン・ビルダーであるマチュー・ガルニエ氏とも協働し、演奏会を通してオルガンを分解していくパフォーマンスによって、最終的に䛿「精緻な機械」としてのオルガンが姿を現し、楽器の存在について問いを投げかけた。

 

オルガンと話してみたら〜新しい風をもとめて〜
オルガンと話してみたら〜新しい風をもとめて〜
オルガンと話してみたら〜新しい風をもとめて〜
オルガンと話してみたら〜新しい風をもとめて〜

ProductionReplay
ProductionReplay

2018年1月28日@藝心寮1Fアートサロン

出演: 玉崎優人

音楽・演出: 小野龍一 映像: 龍村景一


Mimesis in (  )
Mimesis in ( )

<ARTS AFFAIR OF GEIDAI 130TH ANNIVERSARY>

2018年1月16-29日@西武渋谷店5F連絡通路

 


A I N I C L E
A I N I C L E

2017年7月7ー11日@Gallery NIW

音楽・演出: 小野龍一

 

 自殺したある少女の物語を追体験していく回遊型サウンド・インスタレーション。展示空間内には18個のセンサーが設置され、鑑賞者の動きによって少女によるモノローグが再生される。また、会場内には常に音楽が流れており、これもセンサーによって徐々に様態が変化していく。鑑賞者ひとりひとりでモノローグ・音楽の体験が異なってくるため、無数のコンテクストが生成される。キャッチコピーは「ひとりのためのモノオペラ」。当日配布したパンフレットには音楽学者の福仲冬子、サウンドデザイナーの川崎義博、写真家の寺田健人の各氏による論考を寄稿していただいた。また、会期中には音楽・文芸評論家の小沼純一氏とのトークショーも行われた。

 

 


INTRO-DUCT
INTRO-DUCT

<introduction exhibition>

2017年4月17-21日@東京藝術大学 

 

 "KEEP OUT"と書かれたテープと鎖が張り巡らされたテント。かすかに開いた入り口から音が聞こえてくる。鑑賞者の「覗き込む」という身体性へのインストラクションを意図した作品。中には3台のプラレールが小型照明を積んで走っており、電池の残量によって光の移動速度・様態が常に変化し続ける。

音楽は世界最古のミサである「トゥルネーのミサ」のトランスクリプション。そこにはもはや原曲の面影はない。歴史性・物語性をはく奪された音楽は、その流れている環境(テント)内に散乱したオブジェや光など、様々な要素のどれかと鑑賞者によって結び付けられることによって、新たなエピソード(逸脱)を紡ぎ出す。


LIVE HAMLET
LIVE HAMLET

2017年3月22ー23日@上野恩賜公園水上音楽堂

演出・構成: 植村真 共同演出・音楽: 小野龍一

 

ステージナタリーによる記事


STILL
STILL

2016年11月22日@東京藝術大学 奏楽堂

出演: 近藤遊歩, 龍村景一, 藤原峻水, 住沢明加留, 金澤明日香

演奏: Hyun Mook Lim

音楽・演出: 小野龍一

 


Dinner with Mr.Verlaine (New Shape series no.3 )
Dinner with Mr.Verlaine (New Shape series no.3 )

2016年5月28日@船橋市民ホール

出演: 木内夕貴, 木村優希, 山口真由夏

演出: 小野龍一

 

 

  19世紀のフランス音楽を取り上げた演奏会。「詩人ヴェルレーヌが亡くなる前日に見た夢」という物語に沿って映像とともに演奏会が進行していく。最後には会場内に散りばめられた目覚まし時計が一斉に鳴り響き、鑑賞者を夢から現実へと(半ば暴力的に)引き戻す。


SOUNDs GARDEN (New Shape series no.2)
SOUNDs GARDEN (New Shape series no.2)

2016年3月18日@東京藝術大学 第1ホール

演出・構成: 小野龍一

 

ダイジェスト映像

 

 「空間の変奏」をキーワードに制作された実験音楽の演奏会。ジョン・ケージとブラックマウンテンカレッジにおける彼の生徒たちのパフォーミング・アーツを(フルクサス・コレクションをを中心に)取り上げた。≪DREAM≫と名付けられた音響彫刻による展示部、オクタヴィオ・パスの同名詩からとった≪ジョン・ケージを解読する≫という演奏部の全二部から成り、全体の上演時間はおよそ8時間に及んだ。


AT LAST (New Shape series no.1)
AT LAST (New Shape series no.1)

2015年7月17日@杉並公会堂小ホール

演出: 小野龍一 映像: 阿部舜

 

https://www.youtube.com/watch?v=kRC85XesQHw

(記録映像 フル)

 

 ホール全体が巨大なカメラ・オブスクラとなり、鑑賞者は反転した都市ー虚像が滅びゆくのを現代音楽を聴きつつ見守るインスタレーション・コンサート。最終部では舞台中央に設置された巨大スクリーンにライブペイントがされ、終演後に展示が行われた。